照明の歴史と日本の戦後復興は相関関係にあります。第二次大戦で壊滅的な打撃を受けた我が国ですが、安い原油の確保、電力会社の復興と共に徐々に国内経済も安定して来ました。住宅に関しても都道府県や市町村が建設した住宅に特別な家賃で入居できる様になりました。照明に関しては屋内で単なる灯りを照らす目的の白熱灯が取り付けられました。
電力事情もあまり良くなく台風や大雨時には停電も発生していました。その後経済も安定し高度成長期に入りました。おしゃれな外観を持つ白熱灯のみならず新たに蛍光灯が市場に投入されました。特に蛍光灯は目に優しい光源として電気メーカーより紹介され爆発的な売れ行きを記録しました。
国内が少し豊かになりますと海外旅行が始まりました。限られた人達が欧米の先進国を訪れホテルに泊まり、美術館を含めた観光名所を訪ねました。これらの旅行の間に日本からの旅行者はある事に気付きます。それは欧米諸国の屋内照明は単に灯りを照らすだけでなく屋内装飾の一部で有る事に気付くのです。
更に我が国の白色灯や蛍光灯が明るすぎる事にも気づきました。その内に海外から住宅関連を含めた色んなニュースが入り始めました。その中におしゃれな住宅用のおしゃれな照明が紹介されて居り、必ずしも明るいだけが光源の役目ではない事が分かり始めました。それ以降屋内装飾の一環としておしゃれな照明が検討され家具と調和のとれた光源が販売開始されホテル、レストランから一般家庭まで設置される様になりました。
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